はじめての一般就労
平成29年9月、障害者就労面接会が開催され、はじめての面接会参加で、初めて履歴書を書いて、初めての面接に臨みました。
「緊張はしていない。」「いつも通り。」と話していましたが、面接会の場では、ちょっと『ぎくしゃくした』感じで、緊張した感じが伝わってきました。結果は後日。
その数日後、会社さんにとっても初めての障害者雇用となる現場のために、すぐに採用ではなくて、会社としても、メンバーにとっても初めての経験なので、うまくマッチングできるように、一つひとつ確認しながら採用に向けて検討していくことになりました。
まずは、職場見学。どんな職場で、どんな環境で、どんな人たちと、どんな仕事をするのかイメージが持てるように、説明もしていただき、この職場で働くことができるかどうか?応募してもいいかどうかを確認することからスタートです。
次に、職場体験。見学することでイメージが持てたので、次は、実際の仕事を体験してみて、できそうかどうかを知ることと、職場の皆さんも一緒に働いてもらって、仕事の指示や一緒にできるかどうかなどを体験していただきました。
この見学と体験を通じて、働けるかもしれないというイメージが大きく膨らみ、チャレンジしたい気持ちも大きくなりました。同時に、できると思っていたことができなかったりして、メンバーにとっても、会社さんにとっても、報告・連絡・相談をどのようにすかとか、仕事の指示の方法など、修正しなければならないこともたくさん見えてきました。
見えてきた課題を、職場の皆さんの中でも検討していただき、LA PLUSでも、働くために必要なことを分かりやすく示すことなどを行い、今度は、本格的な職場実習(滋賀県のトライWORK実習制度を活用して)に取り組みました。
職場実習が終わった時は、師走の風が吹く季節になっていましたが、会社で働くことの準備と共に、会社さんでの受け入れのための準備も整えていただくことができた貴重な期間を持つことができました。
新たな年を迎えた1月初旬から、採用が決まり、素敵な笑顔で通勤をしています。メンバーにとっては、生まれて初めての一般就労となります。困難にぶつかることも、うまくいかなくて悩むことも、もしかしたら怒られることもあるでしょう。しかし、この1年の間、育んできた力を信じて、乗り越えていってほしいと願っています。
就職がゴールではなく、働くことで幸せな人生を築いていくスタートをしたところです。素敵な働き方を会社やLA PLUS、そして、あらたな支援者の皆さんと一緒に豊かにしていきたいと思っています。
2018年 新年のはじめに